3~5歳ごろは「今すぐやりたい!」「すぐにほしい!」という気持ちが強く、待つことが苦手な年齢です。しかし、この時期に少しずつ「待つ」経験を積むことはとても大切です。
忍耐力(我慢する力)は、大人になってからの学習・仕事・人間関係にも影響します。たとえば、すぐにあきらめずに挑戦を続ける力、相手を思いやって順番を待つ力、将来のために今を我慢する力などです。幼児期に培った忍耐力は、その後の自己コントロールや集中力の基礎となります。
でも「我慢しなさい!」と厳しく言うだけでは、子どもは苦しく感じてしまい逆効果になることもあります。おすすめは遊びの中で自然に待つ経験を取り入れること。特に、タイマーや砂時計を使うと、子どもは「あとどのくらい待てばいいのか」が目でわかるので、楽しみながら挑戦できます。
自宅でできる忍耐力を育てる遊び3つ
1. タイマーを使った「おやつチャレンジ」
用意するもの:おやつ、タイマー(またはスマホのタイマー機能)
【遊び方】
1. おやつを1つ子どもの前に置き、「今食べてもいいけど、3分待てたらもう1つあげるね」と伝えます。
2. タイマーをセットして一緒にスタート。
3. 終わったら「よく待てたね!」と褒めます。
☆ポイント☆
* 最初は30秒や1分から始め、少しずつ時間を伸ばします。
* 「待てばいいことがある」という経験を楽しく積ませることが大事です。
2. 砂時計で「ストップポーズゲーム」
用意するもの:砂時計(1分程度)
【遊び方】
1. 音楽を流しながら踊ったり走ったりします。
2. 親が「ストップ!」と声をかけたら、砂時計をひっくり返して「砂が全部落ちるまで止まってみよう」と伝えます。
3. できたら「すごい!動かないで待てたね!」と笑顔でほめます。
☆ポイント☆
* 体を動かしたあとに静止するのでゲーム感覚で楽しい。
* 最初は短い砂時計からスタートし、徐々に長めのものにチャレンジしてもOK。
3. タイマーで「おもちゃの順番ごっこ」
用意するもの:お気に入りのおもちゃ(車・人形など)、タイマー
【遊び方】
1. おもちゃで遊ぶ順番を決めて「○○ちゃんは30秒遊んだら次の人に交代ね」と約束します。
2. タイマーをかけてスタートし、タイマーが鳴ったら交代。
3. 順番を守って遊ぶことを繰り返します。
☆ポイント☆
* きょうだいや友達と一緒にやるとより効果的。
* 1人遊びの場合はぬいぐるみを相手役にして「順番待ち」を体験させてもOKです。

まとめ
忍耐力は子どもの将来にとって大切な力ですが、無理に我慢させるとストレスになってしまいます。遊びながら少しずつ「待てる」経験を積ませることがポイントです。タイマーや砂時計を使うと、子どもが待つ時間を目で理解しやすく、楽しく挑戦できます。
今日からでもできる3つの遊びをぜひ試してみてください。「待てた!」という達成感が、子どもの自信と忍耐力を育てていきます。